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恋におちたら②ツーリング当日、とりあえず海に向かって進んでいった。私のバイクは白煙を吐くので彼女の後をついて行く。一度目の休憩場所で彼女はバイクを交換したいと言い出す。彼女は私の後ろからついてくる。コーナリング、特に下りでは彼女が迫ってくる。横に並ぶ事さえある |
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恋におちたら③背中がむず痒い。先輩が何を考えているのかわからない。時々、カクカクと何やら試している。次の休憩ポイントが近づいてくる。突然前輪が浮き上がって接近してきた。咄嗟のところでなんとか体制を立て直している。ミラーで見る彼女は何処かマヌケだった。 |
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恋におちたら④休憩ポイントで、彼女に話しかける「ツーストどうですか?」、ヘルメットを脱ぎながら「面白い!!」という返事が返ってくる。中学生のような笑顔だ。「馬力ある。すごい加速!、ブレーキ効く!!、よく曲がる!!!」言う事が男っぽい。あー、先輩、反則です。可愛いです。 |
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恋におちたら⑤ルートを変更し、峠を通って海へ向かう事にする。NSの彼女が先行する事になる。峠に入った途端、彼女が見えなくなった。排煙の匂いもどんどん薄くなっていく。かなり離されていた。完全にちぎられた。本来彼女と私の距離とはこんなもだと、敗北感を感じる。 |
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恋におちたら⑥かなり先の展望場所で彼女が待っていた。自動販売機の前でこっちに手を振っている。仕事の時の無表情な感じがなくなっている。私は職場の距離感を引きずっている。バイクを降りたところで、「教えてくれ」と言われる。私はヘルメットを脱ぎながら「何を?」尋ね返す。 |
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恋におちたら⑦「エンジンブレーキが利かないのはなぜか?煙が出るのはなぜか?故障しているのか?」彼女は真剣な表情である。答えは「ツーストだから、壊れていません」。よくよく聞けばスクーター等を除くとW3-RSしか乗った事がないらしい。極めて希少な女性ライダーである。 |
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恋におちたら⑧しかし、3気筒はわかるらしい。幼少の頃、彼女の父の友人が3気筒のバイクに乗っていたらしい。彼女の口から『マッハ3』と言う単語がこぼれ出た。突然、私にしか分からない事実が、胸を突きぬけて行った。私のオヤジは亡くなった彼女の父の友達だ。 |
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恋におちたら⑨郷里のある地方は、私が高校になるまで正規の販売店がなかった。カワサキは特に珍しく、高価なバイクを持てる人も限られていた。オヤジは「県内で21台目の自動二輪の登録だった」とほざいていた。確かにナンバーがそうだった。彼女のバイクのナンバーは20である。 |
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恋におちたら⑩彼女のバイク(父)が、昔私の家に来た事があるのを思い出した。彼女が話しかけてくる「後ろの乗せて、走ってくれないか?」。バイクの乗り方を教えてもらいたいらしい。私は彼女を乗せて走りだす。同じ事を彼女の父親に頼んだ事がある。 |
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恋におちたら⑪コーナリング手前のブレーキと、立ち上がりの加速を教える。ホンダのバイクは曲がり始めまでフロントブレーキをほんの少し残す。そして切り込んでいく。ちなみにヤマハはリアブレーキを残す。ホンダの場合、雨などは突っ込めない。何度か実演し、彼女に説明する。 |
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恋におちたら⑫ヤマハの場合、どこで切り込むかタイミングを選べるのに対して、ホンダはブレーキ操作のタイミングが切り込むタイミングになる。マシン差で勝負がつくときは良いのだが、腕の差で勝負になると必ずヤマハに負ける。曲がっている最中でもヤマハは進路変更できる。 |
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恋におちたら⑬一度 展望場所に戻り、彼女をNSに乗せて放し飼いにする。彼女が勢いよく走りだす。教えていないが、エンジンの回転数まで体得しているようである。シフトチェンジも上手い。エンジン音が辺りにこだましている。彼女の操作がよくわかる。6000回転から上は使っていない。 |
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恋におちたら⑭彼女が戻ってきた。そろそろ給油しなければならない。彼女はバイクから降りてきて言った。「6000回転から突然ぐっと力が出るのは何だ?」と聞いてきた。「そう言う機構がついている」と説明し、この峠と路面状況にマッチしないので使わない方が良いと教えておく。 |
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恋におちたら⑮峠を降りて給油した後、近くの海が見えるレストランで食事をとる。彼女は機嫌が良い。別のバイクが欲しいとさえ言っている。思い切って知り合いのバイク屋に連れて行く事にする。彼女も喜んでいる。レストランを出てバイク屋へ向けて出発する。彼女はNSに乗り続けている。 |
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恋におちたら⑯バイク屋に近づくと、既にメカニックが三人道路にでて待っている。W3の音で出て来たのだ。そのまま店に入りびっくりされる。一緒に来たNSが女性でさらに驚かれる。NS400は結構乗りやすい。多聞SRX等とさほど違わない。エンジンの違い程度だと思う。 |
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恋におちたら⑯バイク屋に近づくと、既にメカニックが三人道路にでて待っている。W3の音で出て来たのだ。そのまま店に入りびっくりされる。一緒に来たNSが女性でさらに驚かれる。NS400は結構乗りやすい。たぶんSRX等とさほど違わない。エンジンの違い程度だと思う。 |
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恋におちたら⑰私はあるバイクを彼女に勧めようとしていた。彼女をそのバイクの所へ案内した。「これ、いいですよ」。「何これちっちゃい」彼女の反応だった。一見すると原付とそう違わない車格、手ごろな値段。だれが見ても早いバイクには見えない。ヤマハSDR。 |
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恋におちたら⑱バイク屋の社長が来た「kaerucar、W3-RSはお前のか?」。私は彼女を指差した。彼女は社長にお辞儀する。社長は私を疑いの目で見ている。W3-RSにはセルがない、常識的に考えて女性はエンジンを始動できない。「これ(SDR)試乗させて」私は社長に伝える。 |
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恋におちたら⑲裏の空き地にバイクが出され、給油されている。キック始動なのでバッテリーがなくてもエンジンが掛る。社長がエンジンをかける。白煙が上がる。ペンペンペンペンと細い排気音である。彼女は私を振り返り、大したことなさそーと言う目で見ている。「いいから乗って」と伝える。 |
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恋におちたら⑳彼女がバイクにまたがる。すぐにエンストする。メカニック達もまぁこんなもんだろうと工場からみている。彼女は、こんなおもちゃに乗せやがって的な非難の目で私を睨む。彼女が自分でエンジンをかけなおす。少しふかしてエンジンを確認している。辺りに白煙が立ち込める。 |
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恋におちたら21やや高めの回転数でクラッチがミートされる。校庭のような空き地の土を跳ね上げながらバイクが進み始める。突然バイクは弾き出されたように飛び出していく。社長が「あっー危ない!!」と声を出す。空き地の端でバイクはひらりと曲がる。彼女はそのまま空き地をぐるぐると走る。 |
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恋におちたら22彼女は急発進、急制動、急旋回を始める。教習所で禁止されている行為だ。社長は「うまいなー、ありゃ誰だ?」と聞いてきた。「がっこーの先輩」と軽く答える。「どこで買った(W3-RS)?」と聞いてきた、私が他のバイク屋で買ったのだと思っているらしい。「先輩のだ」と答える。 |
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恋におちたら23彼女が戻ってきて「これ下さい」と社長に言う。社長はにんまりしてバイクを受け取る。彼女が「すごいのは分かったが、理由を説明してほしい」と私に尋ねてくる。リアサスペンションのストローク量と車体の軽さ、エンジンの出力特性と乗り方を彼女に説明する。社長も横で聞いていた。 |
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恋におちたら24買う段取りを確認して、バイク屋を出るときだった。彼女にW3に乗ってと頼んだ。彼女は残念そうな反応して、W3のエンジンを始動させた。メカニックや社長までもが、スタンドをかけずにキックでエンジンを始動する光景をまるで悪夢のように眺めていた。 |
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恋におちたら25出発前、横に並んだ彼女が話しかけて来た「ちょっと付き合え」。何をいまさら朝からずっと一緒にいるではないかと思いながら彼女の後をついて行った。彼女のアパート近くの道場だった。彼女は竹刀を私に手渡して「今日も世話になったな」等となんだか意地悪な口調で言って来た。 |
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恋におちたら_おしまい。彼女は私が同好会で武術をしていたのを知っていたのだ。「最近やってないだろう、軽く稽古をつけてやる」眼が笑っていなかった。「SDR良かったでしょう!?」悲鳴の様に叫んだ。本当は後輩にあれこれ教えてもらった事が面白くなかったのかも知れない。次の平日は欠勤した。 |
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ると私が傷つくのでやめてください。
と返す。
パタリロみたいだw
誰だ?
「誰だ?」というお前こそ誰だ?
「「誰だ?」というお前こそ誰だ?」というお前こそ誰だ?
「「「誰だ?」というお前こそ誰だ?」というお前こそ誰だ?」というお前こそ誰だ?