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kaerucar |
女性の先輩②。「今度の休み、裡に来ないか?」聞かれた。「どうしたんですか?」と尋ねた。「バイクのエンジンがかからないから見てほしい」と言われた。とりあえず行く事にした。 |
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女性の先輩③。私の母校は工学系で、女性の割合を当時2%以下。私のクラスには女性はいなった。工具を持って彼女のアパートに行く。アパートの自転車置き場には、カワサキの古いバイクと、スクーターしかなかった。私は彼女の部屋に鍵を借りに行った。 |
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女性の先輩④。彼女は衛生放送のアンテナを付けていた。失敗したら私に頼むつもりらしい。借りたバイクの鍵が入らない。彼女部屋へ行きもう一度尋ねる。「そんな事はないだろう」と彼女は自転車置き場に出てくる。なんどカワサキのバイクに鍵を差し込む。彼女はホラと言わんばかりに私を見ている。 |
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女性の先輩⑤。言葉が出ない。彼女は部屋に戻っていく。カワサキW3-RSキックでエンジンをかける。常識的に考えて女性にエンジンはかけられない。同世代の男性ですらきっと難しい。 |
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女性の先輩⑥。バイクの状態を確認して。知っているバイク屋に連絡する。いくつかアドバイスをしてもらい、その場所をチェックする。燃料ライン周りを分解し、掃除する。社外品の燃料フィルターが付いている。続いてキャブを取り外す。 |
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kaerucar |
女性の先輩⑦。キャブを分解掃除しているところに、彼女が来た。手には木刀を持っている。彼女のご先祖様はお侍である。ショートヘアーにはテニスラケットあたりが似合うと心の中でつぶやく。母校には女子剣道部はない。なんで工学系の学校に来たのだろう。好きな人でも居たのだろうか? |
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kaerucar |
女性の先輩⑧。キャブを取り付ける。センタースタンドに掛け直して、バイクを垂直に立てる。キックを起こす。彼女が「掛けれるか?」と聞いてきた。なかなか挑戦的な目である。「中学生の時掛けた事があります。2時間位かかりましたけど・・・。」と答える。彼女はクスっと少女の様に笑う。 |
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女性の先輩⑨。エンジンはすぐに掛からない。エンジンを掛けている私に「誰バイクでエンジンを掛けたんだ?」と彼女は聞いてきた。「中学校の時の担任のバイク」と答えた。ケッちんというキックレバーに叩き返される現象を交わした。彼女は笑いながら「うまいうまい」と手をはたいた。 |
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kaerucar |
女性の先輩⑩。30分位経過した。正規の持ち主ならにエンジンは既にかかっている。しかしエンジンはかからない。彼女はにこにこしながら「どうした?」と聞いてくる。仕事の時より機嫌がいい。「休憩します」と彼女に伝え、ストレッチを始める。顔を地面に向けると汗が落ちる。最悪のバイクだと思う。 |
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kaerucar |
女性の先輩⑪。彼女は木刀を持って部屋に引き返す。私はその間にプラグを確認する。マフラーの匂いを確認する。ガソリンは来ているが、点火しない感じである。彼女が飲み物を持ってきて降りてきた「どうだ、掛かりそうか?」挑戦的なあの目だ。どうやら彼女はわかっているらしい。 |
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kaerucar |
女性の先輩⑫。「今わかりました」。空のコップをおいて。バイクに向かった。この時代のバイクにはオートチョークがなかった。熱い時期でもコールドスタートにはチョークを使うのだった。何度かキックをしてエンジンの反応を確かめる。アクセルで調整して反応を試してみる。 |
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kaerucar |
女性の先輩⑬。エンジンが少し反応した、同時にきっついケッちんを受けた。すごく痛い(>_<)。彼女は大声で笑っている。SRXは素直で可愛かったと心の中でつぶやく。マンションのベランダからこっちを見ている人もいる。さらしものになっていた・・・。 |
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kaerucar |
女性の先輩⑭。足の痛みが取れるのを待って再度チャレンジ。エンジンが反応したアクセルの感じを再現する。何度かやるとエンジンが爆音を上げて掛かった。彼女が腕に飛びついてきた。どうやら嬉しいらしい。私は”ボヨン”と言う感覚にドキッとしていた。先輩はかなり控えめに見ても美人である。 |
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kaerucar |
女性の先輩⑮。エンジンは耕運機のような音。私は彼女を引き離しバイクから降り、うるさすぎる音の原因を探し始めた。彼女はアイドリングの調整はしている。お互い気まずくて目を合わせられない。私はマフラーの穴をアルミテープでふさぐ準備をする。彼女の調整はうまい。さすが持ち主。 |
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kaerucar |
女性の先輩⑯。エンジンが暖まった。カワサキ特有のマシンヘッドからガチャガチャ音もしない。アイドリングも調整も上手だ。耕運機のような音も心地いい。エンジンを止めてもらい。マフラーの穴をふさぎ始めた。彼女からこのバイクの話を聞いた。前の持ち主は彼女の父親だった。 |
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kaerucar |
女性の先輩⑰。マフラーの穴もとりあえず直った。彼女は奥多摩へツーリングに行かないかと言ってきた。適当に近場だった。彼女は「これ(W3-RS)でタンデム(二人乗り)しよう」と言ってきた。彼女はあのバイクを移動し、スタンドを掛けずエンジンを始動した。一瞬、自分の目を疑った。 |
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kaerucar |
女性の先輩⑱。給油した後、運転を替わった。とても良い運転フィーリングだった。帰る途中ファミレスで食事をした。夏の帰省はバイクで東北の実家に帰るらしい。もちろん冬は無理だ。彼女の同級生にKRに乗っている女性が居た。私と彼女と共通の知り合いである事がわかった。話は尽きなった。 |
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kaerucar |
女性の先輩⑲。ファミレスを出てバイクの前で言われた。「エンジン掛けて」意地悪そうな声である。カッコわりぃーなーと思いつつ、センタースタンドに掛け直しエンジンを掛けた。「kaerucar器用ね」と私の名前を呼んだ。彼女は後ろに乗りった。背中をポンポンと叩かれれば出発の合図である。 |
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kaerucar |
女性の先輩⑳。合図がないので振り返った。いきなりヘルメットで頭付された。バイクが倒れそうになり、あわてて前に向き直った。「出せ」と彼女が言った。きっと鼻でもほじっていたのだろうと思いそのまま彼女アパートに向かった。寒いからか?体を密着させてくる。信号で止まると”ボヨン”とする。 |
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kaerucar |
女性の先輩21。アパートについたら「衛星放送の線をかたずけてくれ」と言われた。アンテナの線が窓から通されていた。エアコンの穴から線を通し、窓を閉めれるようにした。帰り際玄関で「ありがとう」と言われた。振り返って彼女を見た、なぜか彼女は顔を横に向けていた。「どう致しまして」と答えた |
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kaerucar |
女性の先輩22。私の仕事も変わり、彼女と合わなくなってかなり時間が経った。KRの先輩が結婚式に出る為上京してきた。KRは部活のOB会に出席しない私を気にして連絡してきたのだった。結婚したのはKRの同級生で親友のW3-RSの彼女だった。KRは学生時代からの彼女の恋物語を話した。 |
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kaerucar |
女性の先輩23。何年か前に彼女は同じ会社に勤める男性に失恋したらしいという話をKRから聞いた。私は「その時期一緒に働いていた」とKRに伝えた。「どんな男?」と尋ねられた。「いやまったく検討がつきません」と答えた。KRは「あんたじゃねぇー」等と高笑いしだした。どうにも変な女である。 |
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kaerucar |
女性の先輩_おしまい。KRが「その男アパートに呼んだらしいのよ、信じられない」と言った。「オレバイク修理に行った事ありますよ」とそんな事ありませんよ的にフォローしたつもりだった。電話のKRは急に無言になった。「どうしたんですか?」と聞いた。「お前とは絶交だ」と電話が切れた。 |
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kaerucar |
実はあるのだ、先輩の後日談やら、外伝。KRの伝説はすごいんです。KRのせいで・・・・。 |
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yaonata |
@kaerucar 外伝も是非 [TWN] |
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kaerucar |
@yaonata 恐縮です。がんばります。 |
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kaerucar |
KRすごいぞ①思い出したので書いておく。彼女はなぜかカワサキのKR250というマニアックなバイクに乗っていた。それだけでも十分なインパクトなのだが、アクティビティもすごかった。 |
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kaerucar |
KRすごいぞ②KRの彼氏は怖い先輩だった。なのでおいそれと声など掛けれる存在ではなかった。ところがバイト先が彼女と同じであったため、ヤクザ先輩彼氏をそれつつ彼女とコミュニケーションせざる得なかった。今思えば愉快な学生生活だが。当時の私としては恐怖に満ちたスリリングな生活だった。 |
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kaerucar |
KRすごいぞ③彼女はよく私のアパートに来た。雨宿り、休憩、勉強、食事、理由は様々だった。彼女以外にも訪ねてくる友人もいたが、私のアパートで彼女に遭遇した友人は二度と来なくなった。そんな事が噂になり、誰も私のアパートには来なくなった。・ |
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kaerucar |
KRすごいぞ④学生生活最大の恐怖は、彼氏(ヤクザ)に呼び出され袋叩きにされる事だった。これは卒業するまで続いた。しかし実際は一度もなかった。KRは卒業するまでに凶暴な男ばかりをハシゴしていて、その男たちの間で抗争になっていた。私の様な両生類は彼らの眼中に無かったのだ。 |
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kaerucar |
KRすごいぞ⑤そんなこんなで、私のアパートには彼女の着替え、化粧品やらが少しずつ備蓄されていった。そんな時私の親父がアパートに来た。彼は若い女性の下着が干してあるのを見て「ちゃんと真面目に付き合えよ」と言った。その後、車を貰った。人生で一度だけKRに感謝した。 |
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kaerucar |
KRすごいぞ⑥「オヤジそれは違うぞ」と言いたかった。でも車が手に入ったからいいか。彼女のお陰で不自由であった学生生活もちょっぴりバージョンアップした。嬉しかった矢先、彼女から「バンドをやるぞ」と言われた。どこで調べたのか「ドラムとベースが出来るのはお見通しよ」と脅迫される。 |
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kaerucar |
KRすごいぞ⑦彼女が卒業するまでの我慢。2年上の彼女の勉強さえ見た。留年などされては、たまったものではない。私ほど彼女の成績に気を使った者はいなかった。まるで彼女のマネージャーだった。彼女の母親が私の誕生日にプレゼントをくれる程だった。 |
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kaerucar |
KRすごいぞ⑧彼女の交友関係は広かった。イベントをブッキングした男はかなりの数がいた。いったい何人の男と付き合っているかと説教したくなることがあったが、どれもフラグ立ちまくりの怖ーい先輩たちだった。言うまでもなく細心の注意を払ってスケジュール管理をした。 |
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kaerucar |
KRすごいぞ⑨怖ーい先輩たちから彼女のスケジュールの事でよく声をかけられた。アパートで飯を食わせていたので食費を貰った事もあった。こう言った緊張した人間関係で私のコンサルタント、プロジェクトマネージャーとしての資質は磨かれたのかもしれない。(-。-)y-゜゜゜全てが懐かしい。 |
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kaerucar |
KRすごいぞ⑩彼女が私のアパートに来て、徹夜でレポートを書いた時があった。彼女は途中で寝てしまい。結局私が全部書き直した。朝目覚めた彼女は「わーい小人さんにやってもらったー」等と喜んでいた。 |
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kaerucar |
KRすごいぞ⑪雨の日、彼女がバイクでアパートに来た時だった。着替えに私のデニムパンツを出した。「男物ってさー、微妙に当たるんだよね」と言った。「何?」と聞き返せば。Gパンの股間の縫い目を突き出された。「ここが、あそこに当たるのよー」と言っていた。 |
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kaerucar |
KRすごいぞ⑫「せーりがこない」。なにいってんだこのやロー。彼女が卒業するころには慌てなくなっていた。常備している検査薬を手渡し、いつも通りの事を言う「それでだめだったら医者にいこう」って、ハモってんじゃねーKRテメー。 |
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kaerucar |
KRすごいぞ_おしまい。就職活動、手伝った。卒論、おれがやった。卒業式、馬車道のような服もおれが着せた。他人の卒業でこれほど感動した事はなかった。KRお願いだから帰ってこないで。二度とおれの人生に関わらないでと思った。あーそれなのに、それなのに・・・。 |
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